コンプライアンス関連リスクの未然防止に向けたモニタリング(製薬会社)

 

製薬会社

製薬企業は、各種規制や業界自主基準により、贈収賄や汚職、医療従事者への不適切な支払いや贈答・接待・経費負担、講演プログラム、助成金や寄付金、機器の貸し出しなど、広範なリスクを管理する必要があります。万一、不正行為があった場合、企業はその従業員や第三者の行動に対して責任を負うことになります。そのような従来のリスク環境に加え、リモートによる医療従事者との接触が増えたことから、デジタル上でのコンプライアンス関連リスクも新たに出現し、より複雑なリスク環境に直面しています。 

コントロール・リスクスは、製薬企業における病院や医療従事者への支払い、社内経費、第三者の起用、マーケティング/イベント活動などを効率的かつ適時に監視・分析するデータ分析ソリューションを提供しております。これにより、医薬品領域における潜在的な不正や不適切行為などの問題発生の牽制、予兆の検出、未然防止の実効性を高めると共に、問題が発生した際の影響の軽減を図ることが可能となります。 
 

未然防止に向けたアプローチ
コンプライアンス関連リスクを管理するために、以下のような支援をご提供しています。

  •  役員・従業員および第三者が関係する各種取引や行動の傾向把握、継続的監視
  • 潜在的にリスクの高い取引や利益相反の検出(例:医師が保有する企業)
  • 会社の方針やグローバルスタンダードの遵守状況の評価、他多数

 

重要な洞察の提供

データ分析により重要な洞察を提供し、管理部門の対応優先度の決定を支援しています。

  1.  関連する複数のデータソースの関連付け(マッピング)とデータの一元化
  2. 既知のリスク領域を対象としたカスタマイズされた情報抽出の仕組み化(クエリ開発)
  3. 未知のリスクの存在を示唆するトレンドの特定(隠れた不正行為、利益相反、等)
  4. 1~3の結果に基づき効果的かつ効率的な調査を行うために必要なデータの提供
 

懸念の解消に向けた支援

MRや代理店からの異常な経費支払いはないか?

食事代はグローバル・ポリシーに沿っているか?

医療従事者への過剰な贈答や接待はないか?

架空のイベントによる横領の証拠はあるか?

特定の顧客に対して過剰な値引きをしていないか?

不適切なプロモーション活動や助成金はないか?

リスクの高い寄付はどの程度存在しているのか?

病院への過剰な無料サンプルの提供はあるか?

コストのかかる監査をどこに重点的に行うべきか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リスクを可視化するためのダッシュボードの提供、及び定期分析サポート

コントロール・リスクスのデータ・サイエンティストは、特定されたリスク領域に関する定期的な分析レポートの提供、及びカスタマイズされた操作性に富むダッシュボード(リスク領域を可視化したモニタリング画面)をクライアントに提供しています。視覚的にリスクを認識し易くすることで直感的に問題の構造や兆候を把握することができるため、クライアント自身が分析結果や問題の原因を深く掘り下げて検証できるようになります。コントロール・リスクスが提供するダッシュボードは、新しい前提条件やビジネス環境の変化情報を容易に取り入れ、新たに出現するリスク領域を監視することができるため、コストのかかるアップグレードや過剰な追加リソースを必要とせず、状況の変化に対し機敏に対応することができます。 

Data-analytics-Pharmaceuticals


コントロール・リスクスについて

コントロール・リスクスは、テクノロジーやデータ分析ソリューションを活用して、クライアントがコンプライアンス・プロセスをより良く管理し、データに対する洞察力を高めるご支援を提供しています。コントロール・リスクスの強みは、コンプライアンスに関する専門的な知識や業界のベストプラクティスに関する深い理解やノウハウを、テクノロジー・ソリューションと結合し、創造的なアプローチを構築できる組織能力にあります。業界をリードする当社のコンサルティングは、世界37拠点に所在する数百名規模の不正・コンプライアンスの専門家の豊富な経験、及びデータ・サイエンティストの創造的アプローチの立案力に基づいています。

 

事例紹介

コントロール・リスクスは、以下のような大手製薬会社の調査やコンプライアンスモニタリングのプロジェクトに携わってきました。

  • 某グローバル製薬企業の内部監査チームは、ロシアでのコミッション支払いに関する定期的な監査の中で、汚職の兆候を発見しました。コントロール・リスクスは、データ・アナリティクスを活用し、類似した手数料支払いの傾向を持つディストリビューターをグローバル・レベルで洗い出し、中国とポーランドの複数の懸念されるディストリビューターを検出しました。そのような傾向が生まれていた内部管理上の脆弱ポイントについても明らかとし、その解消に向けたコンサルティングを提供致しました。
  • 世界的な医療機器メーカーの中国事業について、コンプライアンスおよび管理上の問題をデータ・アナリティクスにより調査。
  • 大手グローバル製薬企業のFCPAコンプライアンスモニタリング・プログラムを実施し、潜在的な汚職や不正行為の特定を支援。
  • 医療従事者の渡航や接待、寄付、患者支援プログラムに焦点を当てた製薬会社のアナリティクスによる不正・汚職レビュー。
     

 


 

 

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